【人気車ヒットの理由】しゃれたデザインと、誰もが納得の諸性能で売れ続けるSUV「トヨタ ハリアー」

ジャンルを問わず「人気商品」には、人気を博すだけの理由=良いところが必ずあるものです。そしてそれは車においても同様で、大ヒットしている車にはほぼ必ず、ヒットするだけの理由=美点があります。

このコーナーでは「今、かなり売れてる車」をピックアップし、その売れてる理由を明らかにしてまいります。

第7回となる今回は、2020年6月の発売から1年半近く経過しているにもかかわらず、2021年度上半期(4~9月)の累計販売台数ランキング8位と、依然として好調に売れ続けている「トヨタ ハリアー」です。

新世代プラットフォーム+クーペ的な流麗デザイン

トヨタ ハリアーは、その初代は1997年12月に登場したミディアムクラスの都市型クロスオーバーSUV。高級セダンの快適性と乗り心地を備えたSUVとして大ヒットを記録しました。現在は2020年6月に発売となった4代目のハリアーが現行モデルとして販売されています。

車台はトヨタの新世代プラットフォーム「TNGAプラットフォーム(GA-K)」をベースに開発されたもので、パワーユニットは2Lガソリンエンジンも、ハイブリッド車に採用された2.5Lガソリンも、いずれも「ダイナミックフォースエンジン」と呼ばれる新世代の4気筒直噴ユニットに刷新されました。

これら最新の車台およびパワーユニットに、従来モデルよりも若干ワイド&ローなクーペ的フォルムのSUVボディを組み合わせたのが、現行型のトヨタ ハリアーです。

ボディデザインについて言いますと、フロントからリアにかけてダイナミックに変化する断面形状には素晴らしい躍動感があり、絞り込まれたキャビンと、大きく張り出したフェンダーとの対比も見事。

そしてインテリアも馬の鞍(くら)をイメージしたという幅広のセンターコンソールや、ぶ厚いリアルレザーのようなレザー調素材、各部のパイピング装飾などもかなり素敵な仕上がりになっています。

予防安全装備やインフォテイメントにも抜かりなし

そして4代目のハリアーは予防安全装置についても、従来モデルから大きな進化を遂げました。

夜間の歩行者と自転車(昼間のみ)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティや、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)などから成る「Toyota Safety Sense」を全車標準装備し、駐車場などでの事故の回避もしくは事故被害の低減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]」も、これまた全車標準装備。

さらにトヨタとして初採用された、走行中の前後方向の映像を録画できるデジタルインナーミラーも、最廉価グレードを除く全車に標準装備されています(※最廉価グレードでもオプションとして装着可能です)。

走行中の映像をマイクロSDカードに記録保存できる「デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)」

またインフォテインメントシステムも、Apple CarPlayやAndroid Autoなどの携帯端末との連携機能に対応した12.3インチTFTタッチワイドディスプレイ採用の「T-Connect SD ナビゲーションシステム」+JBLプレミアムサウンドシステムを、最上級グレードに標準装備。その他のグレードにも、同じくApple CarPlayなどの携帯端末との連携機能に対応した8インチのディスプレイオーディオが標準装備となります。

このほかにもハイブリッド車には、家庭用の電化製品も稼働させることができるAC100V/1500Wのアクセサリーコンセントを用意。停電などの非常時には、4代目ハリアーを発電機として使用することも可能になっています。

「デザイン優先」のSUVだが居住性や積載性も良好

クーペ的なフォルムを優先させたため、4代目ハリアーの「居住性」や「積載性」は一番の売りではありません。デザイン的なカッコよさのため犠牲にされた部分もあります。

しかしそれでも、リアシートに座れば足元、頭上とも十分なスペースが確保されていて、背もたれの角度が調整できるということもあって、十分以上に快適です。

そしてデザイン優先のしわ寄せを多少受けている荷室もゴルフバッグ3個は普通に積載できますし、荷室全体の形状がスクエアで、なおかつバンパーと荷室床面との段差もごく小さいため、重い荷物を滑らせながら出し入れするのにも適しています。

デザイン優先のSUVではあるが、後席は成人男性が座っても特に窮屈とは感じず、むしろ快適ですらある。

1~2クラス上の静粛性と十分以上の省燃費性能。そして価格もお手頃

そして4代目ハリアーを走らせてみれば、静粛性は「バツグン!」と言えるレベルで、動力性能および走行フィーリングにも不足はなし。特に、今回新たに専用開発されたショックアブソーバーがもたらす乗り味の上質さには、「1~2クラス上のプレミアムSUV」を思わせるものがあります。

2Lガソリン車のWLTCモード燃費は14.7~15.4km/Lとクラス標準ですが、ハイブリッドであれば21.6~22.3km/L。そういった省燃費性能を「上質で静粛な乗り味と、カッコいい内外装デザイン」とともに堪能でき、さらに車両価格も299万円~とリーズナブルであるわけですから、これはもう「売れない理由がない!」というのが、4代目トヨタ ハリアーというSUVに対する正しい評価ということになるでしょう。

現行型のトヨタ ハリアーは、四角いフォルムの「トヨタ RAV4」という同じプラットフォームを使うSUVが同時代にあったことで、大胆な「クーペ的フォルム」を採用することができました。しかし、それでいて実用性や居住性も普通以上に良好である点こそが、ハリアーが売れている根本的な理由です。

そんなトヨタ ハリアーは、ミドルサイズのSUVを探しているすべての人におすすめできる一台だといえます。ぜひとも、リース料金などのさらなる詳細をチェックしてみてください。

執筆者
伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。自動車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。以来、有名メディア多数で新車および中古車の取材記事を執筆している。愛猫家。
  • <記事掲載日>2022年1月4日
  • <更新日>2022年1月4日

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