【話題のニューモデル】「トヨタ アクア」従来モデルより燃費が約20%向上した注目のハイブリッド・コンパクト

日本を代表するコンパクト・ハイブリッド車のひとつ「トヨタ アクア」が今年7月、初めてのフルモデルチェンジを受けて2代目へと進化を遂げました。

ここでは、すべてが刷新された新型トヨタ アクアの概要と特徴を、なるべくわかりやすくご紹介します。

世界初採用の新型バッテリーで力強くなり、EV走行速度域も拡大

初代トヨタ アクアは、「車内が広くて燃費性能もとことん優秀な小型のハイブリッド専用車」として2011年に登場し、グローバルで約187万台を販売するヒット作になりました。

そんな初代の後を受けて登場した2代目のアクアは、駆動システムと車台が完全に刷新されています。

「THS II」というハイブリッドシステムそのものは初代から踏襲していますが、バッテリーは、駆動用の車載電池としては世界初採用の「バイボーラ型ニッケル水素電池」というものに変更されました。

この電池はとにかく高出力であることが特徴で、新型アクアに搭載されたそれは従来型ニッケル水素電池の約2倍の出力を実現。アクセル操作に対する応答性がより向上し、低速からのよりいっそうスムーズな加速が可能になりました。

また「電気だけで走行できる速度域」が拡大されたことで、日常的なシーンの多くでエンジンを使わずに走れるようになったというのも新型アクアの特徴です。

そして、ハイブリッドシステムの根幹をなす1.5Lのガソリンエンジンも、「ダイナミックフォースエンジン」という最新世代のものに変更。これらの改良や新技術の採用により、新型アクアはより力強くてスムーズな走りを実現しながら、FF車の場合で33.6~35.8km/L(WLTCモード)という非常に良好な燃費性能も実現させたのです。

このほかにも、ドライブモードで「POWER+モード」というモードを選択すると回生ブレーキの強さが高まり、ブレーキペダルへの踏みかえ頻度が減るという新機能「快感ペダル」も採用されています。

居住空間が拡大され、先進安全装備も全車標準装備に

新型アクアは車両骨格も最新世代のものに生まれ変わりました。今回採用されたプラットフォームは、大人気車種であるトヨタ ヤリスおよびヤリス クロスにも採用された「GA-Bプラットフォーム」というもの。初代アクアと比べ静粛性と走行安定性は大幅に向上しています。

またボディの全長と全幅は従来モデルと同一ですが、車高とホイールベースをやや拡大したことで、後席の居住空間と荷室の広さも拡大されています。

装備も大幅に強化され、特に予防安全・運転支援システムは最新世代の「Toyota Safety Sense」を全車に標準採用。これには交差点での右左折時の事故にも対応したプリクラッシュセーフティや、全車速対応型のアダプティブクルーズコントロール、車線内の中央を走行するよう支援してくれるレーントレーシングアシストなどが含まれています。

さらに、駐車時における全操作を車両が支援するトヨタチームメイト アドバンストパークや、前後進行方向に加え側方の静止物も検知し、警報とブレーキ制御で接触の回避を支援するパーキングサポートブレーキなど、トヨタの小型車としてはアクアが初となる機能も多数、オプションとして採用されました。

またそのほか、車載バッテリーを非常用電源として利用できるアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)と非常時給電システムを全車に標準採用しているのも、新型アクアのうれしいポイントです。

駐車したいスペースの横に停車後、開始スイッチを押すと、周囲を監視しながらステアリングとアクセル、ブレーキ操作をアシストして駐車を完了させてくれる「トヨタチームメイト アドバンストパーク」。

コスパ良好なのは中間グレードの「G」か?

新型トヨタ アクアのグレードラインナップは下記のとおりです。

【2WD(FF)】価格は税込
B|198万円|WLTCモード燃費:35.8km/L
X|209万円|WLTCモード燃費:34.6km/L
G|223万円|WLTCモード燃費:33.6km/L
Z|240万円|WLTCモード燃費:33.6km/L

【4WD】価格は税込
B(E-Four)|217万8000円|WLTCモード燃費:30.1km/L
X(E-Four)|228万8000円|WLTCモード燃費:30.0km/L
G(E-Four)|242万8000円|WLTCモード燃費:30.0km/L
Z(E-Four)|259万8000円|WLTCモード燃費:30.0km/L

もっとも安価な「B」は装備類がかなり簡素なレンタカーや法人需要向けのグレードで、個人向けとしては「ベーシックなX」「販売の中心となる中間グレードのG」「最上級グレードであるZ」という3種類のグレードが存在します。

最上級グレードのZはアルミホイールが15インチではなく16インチになり、Bi-Beam LEDヘッドランプが標準に。さらにディスプレイオーディオのモニターが7インチではなく10.5インチになるなど、装備の満足度が高いことは間違いありません。

しかし、そのほかの装備においては中間グレードのGでも普通に充実していますので、グレード選択は「中間グレードのGで十分。ただ、さらに快適な装備類を求めるなら最上級グレードのZも検討」という方向性で臨むのが正解と思われます。

いずれにしましても、骨格とバッテリー、燃費、装備レベルといった「すべて」がバージョンアップされた新型トヨタ アクアは、使い勝手の良いコンパクトなハイブリッド車を探している人におすすめできる車であることは間違いありません。ぜひこの機会に、いろいろとチェックしてみてください。

執筆者
伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。自動車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。以来、有名メディア多数で新車および中古車の取材記事を執筆している。愛猫家。
  • <記事掲載日>2021年9月1日
  • <更新日>2021年9月1日

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