「車が欲しいけど、予算的に中古車かな?」と検討している人は多いかもしれません。とはいえ、新車に比べて中古車は不安な点も多く、どのように選んでいいのかわからないと悩むこともあるでしょう。そこでこの記事では、中古車の選び方のコツをはじめ、購入時の注意点やおすすめの車種に焦点を当てて解説します。
1.中古車の選び方は?
中古車に限らず、車を購入する前はまず「使う目的」を明確にしておきましょう。目的が曖昧なまま購入してしまうと、購入後「こんなはずじゃなかった…」と後悔する場面が出てくるかもしれません。しかし目的だけを明確にしても、迷うこともあるでしょう。
たとえば、「買い物で使うことが多いから燃費のいい軽自動車を購入したいけど、家族4人で乗るには狭いかも」「車内泊を楽しみたくてミニバンを買いたいけど、わが家の駐車場が狭くて大きい車の取り回しは大変…」など、普段使うシーンとの兼ね合いも非常に重要になるものです。
そのため、車を購入する目的や普段使うシーンがわかったら、次にその優先順位をつけてみましょう。「燃費の良さ」より「家族4人が乗っても広々としたサイズ」なのか、「荷物がたくさん載る大きなミニバン」より「小回りがきくコンパクトなサイズの車」なのか…。優先すべきものを考えていくと、自ずとどんなタイプがベストなのかわかるはずです。
2.中古車を予算の範囲内でお得に購入できるポイント
予算面を考えて中古車を購入したいと思ったものの、実際に探してみると予算内で納得できる車に出会えないことも多いものです。そこでここからは、予算内でできるだけお得に中古車を購入できるポイントを紹介していきます。
2-1.人気の高い車種やボディーカラー・装備を避ける
予算内で収めたいなら、「人気の車種」を購入対象から外しましょう。なぜなら人気の車種は中古車市場でも、価格が高く設定されているケースが多いからです。その反面、人気があまりない車種なら、走行距離が短く、かつ年式が新しくてもお手頃な価格で購入できることもあります。
さらに中古車の価格は、ボディーカラーによって異なることも覚えておきましょう。特に需要が高いのはパールホワイトとブラックです。最近の軽自動車やコンパクトカーにおいては、ツートンカラーも人気。反対にブルーやグリーン、イエローなどの有彩色はあまり需要がないため、人気色に比べて安くなっていることも。そのため、あえてそういったカラーを選ぶという方法もあります。
また装備品の有無によっても、価格が変わる点にも注意しましょう。特にサンルーフや本革シート、LEDヘッドランプはメーカーオプションである車種が多いので、中古車では装備しているケースは少ないものです。特にこだわりがなければ、このような装備品が少ないものを選ぶと、安く購入できる可能性があるでしょう。
2-2.走行距離が長く、年式が古いものをあえて選ぶ
中古車は、「走行距離が短い車がよい」と長年、言われてきました。その走行距離の基準は「10万㎞」以内というものです。しかし近年、自動車メーカーの技術向上により、走行距離が10万㎞を超えた車であっても、簡単に故障するわけではありません。定期的なメンテナンスを受けていた中古車ではあれば、走行距離に関わらず走り続けられるのです。にもかかわらず、中古車の価格は走行距離10万㎞を基準にして、販売価格が大きく異なるのも事実です。
さらに初度登録から5年を超えた車も価格が下がる傾向があるため、5年超えを基準に選んでみるのもよいでしょう。
2-3.フルモデルチェンジされる前後の車を選ぶ
一般的には、中古車は年式が新しいものより、古い年式の方が価格は落ちます。そのため、とにかく中古車を安く購入したい人は、「フルモデルチェンジ前」のモデルを選ぶのもおすすめです。またフルモデルチェンジ前の車は、カーディーラーやメーカー販売店がたとえ在庫を持っていたとしても、新車として販売できません。そのため「登録済未使用車」として、中古車市場に出回ることも。フルモデルチェンジ前ですが、実質使用していない車をかなりお得な価格で入手できる可能性があります。
しかしフルモデルチェンジ前の車だと、外観に古さを感じてしまい、購入をためらう人は多いものです。そんなときは、「フルモデルチェンジ後」でより古い年式の中古車を探してみましょう。外観は現行モデルと変わりませんが、年式が古ければ古いほど安く購入できるはずです。
2-4.装備が充実した車両を選ぶ
装備が充実していると、中古車でも価格は少々高めになります。だからといって「予算内に収めたいから、装備品が少ない車両を選ぼう」というのは避けましょう。なぜなら、装備は後付けで購入すると逆に、割高になるケースがあるためです。装備をずっと付けないというのであればよいのですが、例えばナビやETC、ドライブレコーダーなどの装備が付いている中古車の方が、結果的には割安になるといえるでしょう。
「ナビ、ETCは絶対欲しい!」という人は、「レンタカーアップ車両」がおすすめです。すでに装備されているうえ、最近のレンタカー車両には自動(被害軽減)ブレーキといった安全システムも標準装備されているので、より安心感があります。
ちなみにレンタカーアップ車両の場合、レンタカーとして使われている間は車検サイクルが短いという特長があり、そのうえ定期的な点検も6カ月ごとに受けるよう義務付けられているので、メンテナンスがしっかり実施されています。車両状態が良い中古車を購入できるはずです。
3.【タイプ別】おすすめ中古車
予算内に収めるポイントがわかったところで、ここからは車のタイプ別におすすめの車種を紹介します。車選びの参考にしてみてください。
3-1.おすすめ【ミニバン】
ファミリーカーとして人気が高いミニバンは、荷物をたくさん運べるうえ、大人数が乗ってもスペース的に余裕があるため、アウトドア好きにも最適な一台です。ミニバンの中でも特におすすめなのが、「日産 セレナ」。2016年にフルモデルチェンジをして、女性好みのフォルムに生まれ変わりました。低年式なら、100万円以内で購入もできるでしょう。クールな外観が好みなら、「トヨタ ヴォクシー」もおすすめ。子どもやお年寄りでも乗り降りがスムーズにできる低床で、荷物もたくさん詰めるほどの収納力が魅力です。さらに大きなサイズのミニバンなら「トヨタ アルファード」を選びましょう。高級感のある内装をはじめ、広々とした車内空間が乗る人を魅了します。3列目シートを跳ね上げれば収納スペースが広がり、車中泊でできるほどの広さになります。
3-2.おすすめ【軽自動車】
燃費がよく、手ごろな価格が人気の軽自動車。さまざまなラインアップがそろっている中、特におすすめなのが、「ホンダ N-BOX」です。軽自動車の枠を超えた広々とした車内空間をはじめ、スタイリッシュな外観は、軽自動車の中でも圧倒的な人気を誇ります。発売当時から人気が衰えないため、中古車の販売価格はやや高めですが、販売台数も多いため、中古車市場に出回っている数も多く、お気に入りの一台を見つけやすいでしょう。燃費性能が優れている車を欲しいなら「スズキ ハスラー」がおすすめ。アウトドア好きにはたまらないアクティブな見た目も魅力です。新車価格は150万円ほどですが、中古車価格は100万円前後での設定が多いため、狙い目といえます。もっと価格を抑えたなら「ダイハツ ミライース」がぴったり。しかも新車価格も低価格なうえ、低燃費、省資源を追求した一台なので、経済的な車を探している方に最適です。
3-3.おすすめ【SUV】
「荷物もたっぷり詰めるうえ、運転の楽しさを味わえる車が欲しい!」という要望を叶えてくれるのが、SUVです。近年、日本だけでなく世界的にSUVブームが続き、それだけに種類も豊富。さまざまなニーズから選べます。主にレジャーやアウトドアでの使用が多い人は「日産 エクストレイル」がぴったり。5人乗りと7人乗りの設定があり、汚れや水に強い防水シートが全車に標準装備されています。クーペスタイルの高級感漂うSUVなら「トヨタ ハリアー」が選ばれています。都会的なデザインはもちろん、高い走行性能で人気の一台。路地など狭い道での運転が多い人は「ホンダ ヴェゼル」がおすすめ。小回りがきくので、取り回しのしやすさはSUVの中でもダントツ!狭い道での対向車とのすれ違いでも、その性能を遺憾なく発揮できるはずです。
3-4.おすすめ【ハイブリッドカー】
ガソリンエンジンと電気モーターの力を組み合わせて走るハイブリッドカーは、環境にもやさしく、低燃費かつ快適な運転できるため、近年人気急上昇中です。なかでもおすすめの車種は、コンパクトカーの「トヨタ アクア」やハイブリッドカーの先駆けとなった「トヨタ プリウス」、スタイリッシュな外観の「ホンダ シャトルハイブリット」です。アクアの魅力は、低燃費と手軽な価格帯。見た目の可愛さから、女性に人気の一台です。世界初となる量産ハイブリッドカーであるプリウスは、低燃費はもちろん、高い居住性と優れた静寂性からシニア層から圧倒的な人気を誇ります。シャトルハイブリットはステーションワゴンに分類され、細身のシルエットなのが特徴的。スタイリッシュなハイブリッドカーが欲しい若者におすすめです。
4.中古車を選ぶ際の注意点
どの中古車にも故障リスクがあることは理解しておきましょう。昔に比べて今の中古車は故障しにくくなったとはいえ、やはり新車よりも故障リスクは高まるのは事実です。万が一、故障した場合は修理費がかかり、故障した部品によっては新車を買った方が安く済んだケースも出てくるかもしれません。
そういった事態にならないためにも、購入前に点検記録簿や修復歴の有無はしっかり確認しておきましょう。特に気を付けなければいけないのが、相場よりも大幅に安く売りだしている中古車です。修復歴をごまかしている可能性や、何か問題がある車かもしれません。そのため、購入してからも安心して乗るためには、購入後の保証内容はもちろん、保証期間が長いとより安心といえます。
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「税金や自賠責保険料の法定費用は、どこで払っても同じ金額なんだから、含まれていないプランでもよいのでは?」と思う方もいるでしょう。確かに、自動車税(種別割)をキャッシュレス決済できる自治体も増えており、自分のタイミングで支払った方が楽と考える方もいるかもしれません。しかし、先述したとおり、税金や自賠責保険料はある程度まとまった出費となります。その点を踏まえると、月々のリース料金に両者が含まれていれば、積み立てする必要もなく、納付手続きの手間も省けるというメリットがあります。
車検費用やメンテナンス費用に関しては、リース契約に含めるかどうかの判断は難しいところです。例えば、信頼できる整備工場があり、自分で頻繁にメンテナンスができるという方であれば、リース契約に含めない方が賢明といえます。そのうえ、リース期間終了後に車が自分のものになるプランを選んだ場合、リース期間中からしっかりメンテナンスしておけばリース契約後も安心して乗り続けられるでしょう。
- <公開日>2021年12月1日
- <更新日>2021年12月1日