カーリースの審査に通らない!その要因や救済措置などを解説!

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カーリースは、希望する車を一定期間月々定額のリース料を支払って利用できるサービスです。

カーリースを契約するにあたっては、申込者が月々の支払いを滞りなく続けられるかを確認するための所定の審査がありますが、月々の支払いが滞るリスクがあるとリース会社が判断した場合は審査に通らないということになります。

カーリースの審査に通らない時の具体的な理由や判断基準について、リース会社が申込者へ教えるということはありませんが、月々の支払いが滞るリスクがあるとリース会社が判断する要因はいくつか存在します。
本記事では、カーリースの審査に通らない時に考えられる要因や、状況に応じリース会社が提示することがある救済措置、カーリースの審査に通りやすくするために事前にできる対策について解説します。

カーリースを検討する中で審査について深く知りたいという方や、審査に通るか不安という方に向けた情報となっていますが、実際にカーリースの審査に通らなかったときにその要因を考えるための参考情報にもなることと思います。

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1.カーリースの審査について

まず、カーリースの審査とは何なのかを解説します。
前段としての簡単な解説となりますので、カーリースの審査について詳しく知りたいという方はぜひ以下の記事もあわせてお読みください。

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カーリースの審査とは、リース契約の申込をした人の支払能力や信用状況などを確認し、申込者の希望するリース契約を結んでも問題ないかを判断するプロセスのことです。
契約者が選んだ車をリース会社が購入し、契約者はその車を月々定額のリース料を支払うことで自分の車として長期間利用する、というカーリースのしくみ上、契約にあたり一般的なローンなどと同じような審査が必要となります。

カーリースの審査の目的は、リース会社のリスク回避と、リース会社と申込者の双方が安心してカーリースを契約できるようにすることにあります。
リース会社は契約者が毎月のリース料を滞りなく最後まで支払うことで利益を得られますが、リース料の支払いが滞ってしまった場合は見込んでいた利益を失うことに繋がるため、そのリスクは回避しなければなりません。
また、カーリースは中途解約ができず、契約期間やリース料の変更も不可能であるため、カーリース契約によって月々定額のリース料が発生し続けることで申込者が将来的に資金繰りに行き詰まってしまわないか、という点も結果的に確認しています。

カーリースの審査で主にチェックしている項目

いま述べたようなカーリースの審査を行う目的を果たすために、どういったことをチェックするのでしょうか。

カーリースの審査では、信用情報で過去の金融的な取引事実を、申込者の現在の基本情報や収入に関する情報で返済能力をチェックしています。
チェックした内容をもとに、申込者が月々の支払いを滞りなく続けられるかを予測し、リース契約を結んでも問題ないかを判断するのです。

主に下記の項目をチェックしていますが、これらの項目をチェックした結果月々の支払いが滞るリスクがあるとリース会社が判断した場合は審査に通らないという結果になります。
なお、各項目をどこまで満たしていれば審査に通るかといった審査基準は各リース会社とも明らかにしていません。

信用情報

信用情報とは、
クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報
です。
リース会社は申込者の同意を得たうえでこの情報を閲覧し、次の内容をチェックします。

債務に関する履歴
ローンやクレジットカードの支払い履歴、延滞情報などをチェックし、同じように毎月の支払を行うことになるリース契約でも申込者が滞りなく最後までリース料を行うかを判断しています。
支払に対する責任能力の有無をチェックしていると言えます。

借入れに関する履歴
既存の借入れの有無や状況をチェックし、既存の借入れがある場合はリース契約をすることで借入れが過剰になり、支払いが滞ってしまわないかという点などをチェックしています。

返済能力

返済能力は、審査申込時に申込者から申告を受けた基本情報から勤務状況や居住状況などを確認し、月々の支払いを滞りなく続けられる基盤があるかをチェックしています。

勤務状況
勤め先の情報や、業種、雇用形態、役職、勤続年数、年収などといった項目を確認しています。
返済能力を最も具体的に表している年収はもちろん、勤続年数等に表れる収入の持続性もチェックします。

居住状況
居住年数や居住形態(持ち家か賃貸か)などを確認し、生活の安定性や資産の保有状況といった生活基盤を確認しています。

2.カーリースの審査に通らない主な要因

前章で述べたように、カーリースの審査に通る基準や、審査結果を出すに至った詳細については各リース会社とも公にはしておらず、カーリースの審査に通らないときにその具体的な理由を知ることはできません。

カーリースの審査は各種審査項目を総合的に判断して結果を出すため、審査が通らない場合は何らかのマイナス要因があったということになります。

本章では、カーリースの審査に通らなかったときに考え得る主な要因について解説します。

2-1.過去の債務履歴で支払い滞留があった

過去の債務履歴で支払い滞留があった場合、カーリースの審査に通りづらくなります。

リース会社は月々の支払が滞るというリスクを避けるため、前章で述べたように債務履歴を見ながら支払に対する責任能力の有無をチェックしています。
そのため、過去にクレジットカードやローンの支払い滞留があった場合、同じように月々の支払を続けていくリース契約でも同じことが起きると判断され、審査結果の判断に不利な影響を与えます。

なお、支払いが困難になったことが引き起こす結果である自己破産の履歴が直近である場合、カーリースの審査に通ることは不可能となります。

2-2.借入過多になる、または既に借入過多の状態

カーリース契約により借入過多になる、または既に借入過多の状態にある場合も審査に通りづらくなります。
カーリースの審査では現在の借入状況もチェックしており、審査時点で複数のローンやクレジットカードの支払いがある場合、リース契約の月々の支払いが加算されることで支払いが滞ってしまうリスクがあると判断し、審査結果の判断に不利な影響を与えます。

別の見方をすると、リース契約により借入過多になり申込者が将来的に資金繰りに行き詰まってしまう可能性がある場合、リース会社と申込者の双方にとって不利益となってしまうのでそれを未然に防ぐ判断をしているということが結果論ですが言えます。

2-3.リース料に対し年収の金額が不十分

リース料に対し年収の金額が不十分な場合も、審査に通りづらくなります。
収入はリース料を滞りなく支払い続けるための源泉となるため、カーリースの審査では重要な情報の1つとなります。

車は本体価格が高いため、残価が差し引かれるとはいえその月々のリース料は安いものではありません。
具体的な金額はケースバイケースになりますが、リース料の支払いに耐えうるだけの年収ではないと判断されてしまうと審査結果の判断に不利な影響を与えます。

2-4.勤務先や雇用形態が不安定

勤務先や雇用形態が不安定な場合も、審査に通りづらくなります。
年単位の長期にわたり月々の支払いを滞りなく行えるかという収入の安定性もリース会社はチェックしています。
その判断基準はリース会社によって異なりますが、勤務先や業種、雇用形態が不安定である場合、収入の安定性に不安があると判断し、審査結果に不利な影響を与えます。

2-5.勤続年数が極端に短い

勤務先での勤続年数が極端に短い場合も、審査に通りづらくなります。
この場合、短期間での転職を繰り返しており今後も同じことが続くという推測を招き、申込時に申告された年収についても長く安定しないと判断されてしまいます。
そればかりか、場合によっては突然収入が無くなる可能性もあるという判断にも繋がってしまいます。

審査に通らない不安が解消された方へ

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3.カーリースの審査に通らない時の救済措置

カーリースの審査に通らないときの対策として「収入を増やす、副収入を確保する」「収入の安定性を示すために収入証明書を用意する」「信用情報を改善し、延滞が無い状態を続ける」「他のローンを完済し、完済証明書を用意する」などといったものがよく見られるのではないかと思います。
これらの対策はカーリースの審査に通るために有効かもしれませんが、必ずしも一朝一夕に効果を現すものではなく、中には現在の自分の生活を大きく変えなければならないものも含まれます。
もともとは生活を便利に、あるいは豊かにしたいと思って車を持とうとしていたはずが車に乗るために生活を変えることになる、というのでは本末転倒になってしまいます。

そのため、申込者単独では審査に通らないが支払い能力を補う特定の条件を付けることで再度審査が可能、という意味合いの救済措置をリース会社は状況に応じて提示することがあります。
本章では、カーリースの審査に通らない時にリース会社が講じる2つの救済措置について解説します。

3-1.連帯保証人を設定する

支払能力のある連帯保証人を設定し再度審査を行う、という救済措置です。

民法第四百四十六条によると、
保証人は、主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う
とされており、その保証人のうち催告の抗弁権を排除され債務者と同様に請求を行う事ができるのが連帯保証人となります。

リース契約においては、申込者の支払能力が不十分でありリース料が滞る可能性があっても、支払能力のある連帯保証人へ請求することができるということになり、連帯保証人の支払い能力が十分であればリース会社としてはリース料支払が滞ってしまうリスクを回避できることになります。

なお、申込者の年齢などによっては、審査申込前の段階でリース会社側から連帯保証人を設定するよう指定されることがあり、その場合は親権者を連帯保証人として指定されることになります。

3-2.保証会社の保証を利用する

申込者のリース料支払いが滞った時に備え、代わりに弁済する保証会社を付ける、という救済措置です。
連帯保証人と同様に、申込者からのリース料支払いが滞ってしまうリスクを回避するための保証となっています。

多くの場合リース会社指定の保証会社を利用することが条件となり、リース会社はその保証会社を信用した上で条件として指定しますので、連帯保証人を設定する場合とは異なり再度の審査が不要となります。
しかし、保証会社の保証を利用する際は保証会社の条件に基づく保証料を支払う必要があり、その点も連帯保証人を設定する場合とは異なっています。

4.カーリースの審査に通るためにできる対策

カーリースの審査に通らない理由や、通らなかったときにリース会社が提示している救済措置について解説しました。
では、カーリースの審査申込の段階でマイナス要素を解消し、カーリースの審査に通りやすくする方法はないのでしょうか。

カーリースの審査では、契約者の希望内容に基づくリース料が審査対象の金額となっております。
そのため、リース料を減額することによって条件が多少なりとも緩和され、審査に通りやすくなる可能性があります。
リース料を減額する方法は2つありますが、カーリースのメリットや乗りたい車に制限が加わることにもつながりますので、その点には気を付けましょう。

4-1.頭金を設定する

頭金を設定することによってリース料を減額し、審査の対象となる金額を抑える方法です。
カーリースの審査に通りやすくなるための2つの方法を比較した際、直接的かつ効果が高い方法であると言えます。

既に述べてきたとおり、カーリースの審査では、月々のリース料の支払いを滞りなく最後まで行えるかを審査します。
頭金はリース契約が始まる前に一括で支払うものであり、当然ながらリース料ではないため審査の対象とはなりません。
したがって、設定する頭金の分だけ審査対象となる金額を減額することができ、借入金が過多になることや支払が滞ったりするといったマイナス要素をいくらか緩和することに繋がります。
まとまった初期費用が不要というカーリースのメリットに反し手元資金を使うことになりますので、現状の生活が困難になってしまわない様に気を付けましょう。

なお、近年は月々定額の支払という点で「車のサブスク」と称してサービス展開されることが増えており、そうしたサービスではそもそも頭金の設定ができないケースもありますのでご注意下さい。

4-2.申込条件を見直し、リース料を安くする

もう1つの方法は、申込条件を見直してリース料を安くする方法です。
乗りたい車が決まっている場合にはグレードの見直しやオプションを純正品から社外品へ変更することが、乗りたい車の候補がいくつかある場合はその中でもリース料が安い車種を選ぶことが主な方法になるのではと思います。
また、中古車リースの場合は新車よりもリース料を抑えることもできるため、その時の在庫状況によってはリース料を安くする有力な選択肢となるでしょう。

他にも、リース会社によっては期間限定で特定の車種のリース料を安くしていることもありますので、その期間を狙うという方法もあります。

乗りたい車の条件を制限することになり、かつ頭金を設定する方法と比べリース料がそれほど安くならないことも多いので注意が必要です。

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5.カーリースの審査に通らない時のよくある質問

カーリースの審査に通らないときによくある質問をまとめました。疑問を解消し、審査に対する不安を軽減するために役立ててください。

5-1.カーリースの審査に通らない理由は?

リース会社は具体的な理由を明らかにはしませんが、月々の支払いが滞ると判断される要因があると審査に通りにくくなります。個人情報に問題がある、借入過多である、収入が少なかったり不安定である、などが主な要因です。

5-2.カーリースの審査に落ちたらどうすればよい?

状況によって、連帯保証人を設定しての再審査や保証会社の保証を利用しての契約などといった救済措置をリース会社が提示することがあります。その場合は救済措置を利用することでカーリースの契約ができるかもしれません。

5-3.カーリースの審査に通るための事前対策はある?

頭金の設定や申込条件の見直しなどによってリース料を安くする、といったことが考えられます。ただし、これらの対策はカーリースのメリットや乗りたい車に制限を加えることにもなりますので注意が必要です。

6.まとめ

カーリースの審査に通らないときの明確な理由を知ることはできませんが、月々の支払いが滞るリスクがあるとリース会社が判断する要因はいくつかあります。
また、状況によってはリース会社から救済措置を提示してもらえることもありますし、少しでも審査に通りやすくする方法もいくつかあります。

それらを知ることで、審査に通らない不安を少しでも和らげ安心して審査の申し込みに進むことができるのではないかと思います。
この記事を読んだ皆さまの審査に対する不安を少しでも解消し、安心してカーリースの審査に進んでいただき、充実のカーライフを送るための手助けとなれれば幸いです。

執筆者
「オリックス・カーリース・オンライン」編集部

  • LINE
  • <公開日>2023年1月31日
  • <更新日>2024年6月7日