「車のオプション」本当に必要なのはズバリこれ!クルマ購入のツボを徹底解説!

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普段は車に乗っていない人が友人などの車に乗せてもらったときに、車内に普通に設置されているフロアマットやカーナビ、ETC車載器など見れば、「車に最初からこういったものが一式そろっているんだな」と思うかもしれません。

しかし実際は、そうではありません。床に敷かれているマットですら実は「オプション装備」であり、新車本体価格には含まれていません。またカーナビやETC車載器などは、車種やグレードによっては標準装備(新車を買うともれなく付いてくる装備)であることもありますが、大半の車では「オプション装備」の扱いなのです。

ということで、新車を購入したりリース契約を結ぶ際には、車両本体だけでなく「オプション装備」も注文しなければならないのですが、そもそも車のオプション装備にはどんなものがあるのでしょうか? また今の時代、「これは必須でしょ!」というオプション装備と、逆に「これはなくてもいいでしょ!」と考えられるオプション装備は、具体的にはどんなものなのでしょうか?

以下、車に乗るにあたっては「ほぼ必須」といえるオプション装備の基本とあれこれについて、考えてみましょう。

「オプション装備」は大きく2種類に分けられる

ひと言で「オプション装備」といっても、大きく分けて「メーカーオプション」「ディーラーオプション」の2種類に大別されます。両者の主な違いは「それを後から付けられるかどうか?」です。

後から付けることはできない「メーカーオプション」

メーカーオプションとは、新車を工場で製造する段階で、その車両に取り付けられるオプション装備のことです。いろいろありますが、主には下記のような装備が「メーカーオプション」となっています。

・ブラインドスポットモニターなどの「先進安全装備」
・バックカメラ&モニター
・スマートエントリーシステム(鍵を身に着けていれば自動的にドアロックが解除される機構)
・本革シート
・サンルーフ
・AC100Vのアクセサリーコンセント

これらのものは車体が出来上がった後から装着するのは事実上不可能な装備類であるため、新車を注文する際に、併せて注文する必要があります。

後から付けることはできない先進安全装備などは、メーカーの工場で車両を組み立てる際に装着するため「メーカーオプション」と呼ばれている

納車前に販売店で後付けする「ディーラーオプション」

いっぽうの「ディーラーオプション」と呼ばれているものは、車体が完成した後にディーラー(販売店)が装着する装備類のことです。こちらもいろいろありますが、主には下記のようなものが各社のディーラーオプションとして設定されています。

・フロアマット
・ETC車載器
・ドライブレコーダー
・リモコンエンジンスターター

「ディーラーオプション」の代表格といえるのが「フロアマット」

基本的にはメーカーオプションとなる「カーナビ」だが

なんだかんだで一番重要な装備かもしれない「カーナビ」は、「メーカーオプション」と「ディーラーオプション」の両方があったり、最近は「標準装備」になっている場合も多かったりするという、やや説明しづらい存在です。

最近の車のダッシュパネル付近は、デザイン的にも機能的にも「統合性」を重視して作られていますので、ひと昔前と違い、多くのモデルでカーナビは「標準装備」または「メーカーオプション」になっています。高級車には高機能なカーナビが標準装備され、比較的安価な車種には、スマホと連携させて使う「ディスプレイオーディオ」が標準装備されていたり、あるいはメーカーオプションとして設定されています。

しかしそれ以外に、比較的安価で画面サイズがやや小さいカーナビが「ディーラーオプション」として設定されている場合もあります。

こちらの写真は近年の新車には標準装備となっている場合も多い、スマホと連携させることでカーナビとしても使える「ディスプレイオーディオ」

そのオプション装備、本当に必要ですか?

星の数ほどの(?)種類が存在するオプション装備のなかには、「ぶっちゃけコレはいらないでしょ?」と思えるものもたくさんあり、また逆に「コレは、悪いことは言わないから絶対に付けたほうがいいですよ!」というものもあります。

具体的にはどんなオプション装備が「ほぼ必須!」で、どんな装備が「まぁなくてもいいでしょう」なのでしょうか? 以下、詳しく見てみましょう。

絶対にあったほうがいいオプション装備

●カーナビ
言わずもがなですが、もはや「カーナビなしでのドライブなど考えられない」という人がほとんどでしょう。純正ナビが標準装備されている車種なら何の問題もないのですが、そうでない車種の場合は絶対に、メーカーオプションまたはディーラーオプションのカーナビを注文するべきです。

●先進安全装備
高級車の場合は「高度な機能まですべて標準装備」となることが多いのですが、そうでない車種では、さまざまな先進安全機能のうち一部のみ標準装備で、それ以外の機能はメーカーオプション扱いになっている場合が多いものです。

いわゆる自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は今や絶対的にマストですが、そのほかの「踏み間違い防止機能」や「追従ドライブ支援機能(アダプティブクルーズコントロール)」、「ブラインドスポットモニター」等々も、身の安全を図るうえでは付いているに越したことはありません。予算次第ではありますが、付けられる範囲内で、なるべく充実させるべきでしょう。

充実させるに越したことがないのが、各種の「先進安全装備」

●バックモニター
バックモニターとは、リバース(バックギア)に入れたに、車の後方に付いているカメラの映像がカーナビのモニターに映し出される仕組みのこと。後進する際や駐車するときなどの安全を確保するためには、駐車が苦手な人も、そうでない人も、絶対にあったほうがいいと言える装備です。こちらも、標準装備でない場合には「マスト!」と言えるオプション装備です。

ちなみに令和4年(2022年)5月以降に発売された“新型車”にはバックカメラが義務化されていますが、継続生産されている車種については、令和6年(2024年)5月まで適用は延長されています。つまり「バックカメラが付いていない新車も多い」ということです。

写真はスズキ車の「全方位モニター」

●スマートエントリーシステム
これは、「スマートキー」という車の鍵を身につけているだけでドアやバックドアの解錠および施錠ができたりする機能です。荷物を持っていたり、子どもの手を握っていて両手が塞がっているときには大変に重宝しますので、これも「付けられるなら絶対付けたほうがいい装備」であるといえます。

●ETC車載器
高速道路のETCレーンを通過するために必要となる装備です。高速道路を使う頻度が高い人は当然あったほうがいいですし(というか「もはやマスト」と言うべきでしょうか)、仮に頻度が高くないとしても、ETC車載器があるとないとでは、首都高などは料金も違いますし長距離ドライブ時のストレスが大きく変わります。

●ドライブレコーダー
ドライブレコーダーとは、車を運転しているときの映像や音声などを記録する車載装置のこと。交通事故やニアミス、あおり運転などの状況を映像として記録することができます。「あおり運転」や「事故」には遭遇しないのが一番ではあるのですが、実際問題として、それに遭遇してしまう可能性はゼロではありません。万一のときの“証拠”としても使えるドライブレコーダーは、現代のドライバーにとっては良くも悪くも「必需品」と言えるでしょう。

いろいろな可能性を考えると「絶対にあったほうがいい」と言えるドライブレコーダー

●フロアマット
地味ですが、意外と重要なオプション装備が「フロアマット」です。これがなくても車は走りますが、フロアマットがないと、車内が直に砂や泥などでベタベタ・ドロドロになってしまいます。それを避けてくれるのが「フロアマット」なのです。

ほとんどの場合でフロアマットはディーラーオプションとなっており、ベーシックなものからかなり高級なタイプまで、さまざまなマットが用意されています。お好み次第ではありますが、基本的には「ベーシックなタイプ」のフロアマットで十分であり、むしろベーシックなタイプのほうが、長毛タイプよりも洗いやすくて便利だったりもします。

意外と不要かもしれないオプション装備

カタログを見た段階では「あったほうがいいかも!」と思っても、実際に装着してみると「実はほとんど使わない」「ないほうがむしろ良かったかも?」と感じてしまうオプション装備もけっこうあるものです。ここでは、そのような「付けるかどうか、慎重に検討したほうがいいオプション装備」をご紹介します。

●サンルーフ
サンルーフとは、車のルーフに「開口部」を設置することができるメーカーオプションです。開放感が味わえるのはいいのですが、結局は小さな開口部でしかないため、「最初のうちは頻繁に開けたり閉めたりしていたけど、そのうちあまり使わなくなった」ということもままあります。一般的には10万円以上かかることが多い高価なオプション装備であるため、自分にとって本当に必要かどうかは、冷静にじっくり検討したほうがいいでしょう。

確かに魅力的に思えるサンルーフではあるが。写真は「パノラマガラスルーフ」と呼ばれることが多い大型のタイプ。高額なオプション装備だ

●本革シート
文字どおり「リアルレザーのシート」ですが、最近は、あえて合成皮革を採用している高級車もあります。まぁとにかくレザーまたはレザー風のシートのことです。

本革シートが装着されていると確かに「高級感」は感じられて満足できるのですが、その半面「蒸れやすい」「運転時に身体が滑りやすい」「冬場は冷たい」「デニムなどの色が写ってしまうことがある」などのデメリットもあります。

高級感があるのは事実ですが、一概に「いいことばかり」ではないので、これも人それぞれの価値観や使用環境などに基づき、慎重に検討してみることをおすすめします。

確かに高級感はばっちり演出できるレザーシートだが、「運転中、お尻が滑りやすい」などのデメリットもなくはない

●ドアバイザー
サイドウインドウの縁の部分に装着されるバイザーです。これがあれば雨天時、窓を少し開けても雨が車内に進入しないため、喫煙者にとっては「換気ができる」という意味でマストアイテムなのかもしれません。

しかし最近はタバコを吸わない人のほうが多いですし、そもそもドアバイザーには「その車の本来のシルエットを変えてしまう」という難点もあります。

新車ディーラーのセールスマンは問答無用でこれを付けさせたがる場合が多いのですが、必ずしも必要な装備ではないため、「自分にとっての必要性」はしっかり考えるようにしてください。

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このほかにもいろいろとあるはあるのですが、主には以上が「絶対にあったほうがいいオプション装備と、むしろないほうがいいかもしれないオプション装備」ということになります。そのなかでも特に「絶対にあったほうがいいオプション装備」は、逆に言うと「ないとけっこう困るオプション装備」ですので、ある意味マストで装着してほしいものです。

そしてもしもあなたがオリックス・カーリースを利用しようと考えているのであれば、同社のプランには「マル得パック」というかなり便利なものがあります。

オリックス・カーリースの「マル得パック」は、一般的なカーリースの諸条件と車検無料・オイル交換クーポンが付いていることに加え、まさに本稿でご紹介した「絶対にあったほうがいいオプション装備」のうちカーナビとバックカメラ、ETC車載器、ドライブレコーダー、フロアマットが最初からフルに付いていて、そのうえで「毎月定額のコミコミ料金で車に乗ることができる」というパッケージです。

車を手に入れるには、車両本体価格に加えて「諸費用」も別途かかることはご存じかと思いますが、本稿で申し上げたとおり「オプション装備代」もかかってしまうというのが、世の中の現実です。

しかし「マル得パック」であれば、マストとなるオプション装備代もすべてコミでの月々定額となります。不足と不満のないカーライフを送るためにも、ぜひ注目してみるべきパックだと言えるでしょう。

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執筆者
伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。自動車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。以来、有名メディア多数で新車および中古車の取材記事を執筆している。愛猫家。
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  • <公開日>2023年5月8日
  • <更新日>2023年5月8日