徹底解説!「クルマの維持費」のすべて教えます!軽自動車とハイブリッドコンパクトカーでどのくらい違う?

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車の“所有”にはさまざまなコストが発生する

ご存じのとおり、車というのは「車両本体価格」だけで購入することはできません。

例えばホンダのN-BOX カスタムLという売れ筋軽自動車の場合、車両本体価格は202万7000円ですが、そこにフロアマットやカーナビなどのオプションを付けて、さらに自動車税(種別割)、自動車重量税、環境性能割(旧取得税)、消費税といった税金や販売店手数料などの「諸費用」を加えると、購入時の支払総額はだいたい233万円ぐらいになります。

しかし車というのは所有をすると、さらに購入後も「維持費」というものもかかってきます。

車両代だけで車を所有できればいいのだが、実際にはさまざまな「維持費」が必要となってくる


維持費とは、文字どおり車を維持していくために必要なコストで、具体的には以下のようなさまざまなお金が「維持費」に相当します。

●各種の税金
●保険料(自賠責保険と任意保険)
●車検費用
●メンテナンス費用
●燃料費
●駐車場代
●高速道路や有料道路の料金
●その他(洗車代やカーナビのデータ更新料など)

……上記のなかにはケース・バイ・ケースで不要な場合もありますが、とはいえ、なんだかんだでけっこうなお金がかかるのが「車を所有する」ということなのです。

所有しない車の乗り方とは

オリックスのカーリース

本稿では、上記の各種維持費に関する詳細をお伝えするとともに、売れ筋車種2モデルの「総合維持費シミュレーション」も行ってみることにいたします。果たして、どんな車種であれば「維持費」を安上がりにできるのでしょうか?

維持費と呼ばれているお金の“全容”は下記のとおり!

車の維持費を大きく分けると、年に1回などの「決まったタイミングで発生するもの」と、利用頻度やその他の状況に応じて「不定期に発生するもの」の2種類に分類されます。まずは「決まったタイミングで発生する維持費」の詳細を見てみましょう。

【決まったタイミングで発生する維持費】

●自動車税(種別割)と軽自動車税
毎年一度、「4月1日時点での車の所有者」に課せられる国税です。普通車の自動車税は排気量に応じて2万9500~11万1000円ですが、実用車に多い1L超~1.5L以下が3万4500円で、1.5L超~2L以下が3万9500円です。

これに対して「軽自動車税」は一律の1万800円ですので、普通車の自動車税と比べればかなりお安い水準です。ただし新車登録から13年経過した車は、普通車の場合で約15%、軽自動車の場合で20%ほど、税額が上がってしまいます。

●自動車重量税
こちらは「自動車の重さ」で決まる国税ですが、自動車税のように年に1回徴収されるわけではなく、新規登録時と車検のタイミングで有効期間分をまとめて支払うことになります。そのため、この税金については後述する「車検費用」の中でご説明します。

●保険料
保険料は、公道を走るすべての車に加入が義務付けられている「自賠責保険(強制保険)」と、自賠責保険ではまかなえない損害をカバーするための「自動車保険(任意保険)」に分けられます。任意保険は文字どおり「任意」ではあるのですが、実質的には「マスト」だと思ってください。

自賠責保険料は車の購入時と車検時に、対象期間分をまとめて納付します。25カ月分を支払う場合、普通車は2万610円で軽自動車は2万310円と、軽のほうがほんの少々安いのですが、大差はありません。

任意保険料は、所有する車種やドライバーの年齢、補償範囲、等級などによって保険料が大きく変わるため、「年額はだいたい●万円です」と示すことができません。しかし、それでもおおむねのイメージを伝えるとしたら、30代のドライバーが1.5Lクラスの実用ハッチバックに乗る場合の任意保険料は年額4万~8万円、一般的な軽自動車の場合で年額3万~5万円ほどというのが、当たらずといえども遠からずです。ちなみに任意保険料は年に1回まとめて払うのではなく「月払い」にすることもできます。

●車検費用
一般的な乗用車の場合、普通車も軽自動車も、新車登録から3年後に最初の「車検」を受け、以降は2年ごとに受けなければなりません。そしてその際に、またけっこうな額の「車検費用」がかかることになります。

詳しくはこちらの記事でも解説していますが、車検費用は「法定費用」と「車検基本料」「部品交換費用」という3ジャンルの費用で構成されています。

「法定費用」というのは「自動車重量税」と「自賠責保険料」「印紙代」で、軽自動車で約3万円、普通車では4万~6万円ぐらいになります。

「車検基本料」は、車検を通すための整備料と点検料、検査費用、代行手数料などを合計したもの。金額は依頼する業種や業者によって、またあるいは車種や年式によってまちまちですが、普通車をディーラーに依頼した場合は4万~10万円ほどが目安で、いわゆる車検専門店やガソリンスタンドなどに依頼する場合は1万5000~3万円ぐらいになるでしょう。

最後の「部品交換費用」というのは、車検にパスするための部品交換にかかる費用です。新車登録から3年後に受ける初回車検では、大した部品交換はしないで済む場合が多いはずですが、新車時から5年、7年、9年……と経過するにつれ、部品交換費用は高くなっていく傾向があります。

【不定期に発生する維持費】

●メンテナンス費用
車というのは鉄とゴムと水と油で構成されている「機械」ですので、乗っているうちに必ず整備(メンテナンス)が必要になります。

とはいえそんなメンテナンス費用も、乗り方や車種、新車時から経過した時間などによって本当にまちまちですので、一般化して「これぐらい!」という金額を示すことはできません。

そのためあくまで“目安”でしかないのですが、メンテナンスにかかる費用はおおむね下記ぐらいとイメージしてください。

・エンジンオイル交換:1年ごと。1万円ぐらい
・バッテリー交換:2~3年ごと。1万5000円ぐらい
・タイヤ交換:4~5年ごと。2万円ぐらい
・ブレーキパッド交換:3~5年ごと。1万5000円ぐらい
・その他:冷却関係の部品などは新車から5~7年後ぐらいで要交換になることも。費用はケース・バイ・ケースだが、おおむね数万円

●燃料費
原油価格の先行きはわかりませんし、実際の燃費は車種や運転方法などによってさまざまです。しかしガソリンと軽油の今後の小売価格が仮に2022年8月上旬の相場と同程度だとしたら、一般的な車種別の燃料費はだいたい下記ぐらいになるでしょう。ちなみに「1カ月間の走行距離は600km」「レギュラーガソリン1L=155円」「軽油1L=130円として計算しています。

・軽自動車のノンターボ車:約5100円/月
・1.5Lクラスのガソリン車:約6200円/月
・プリウスなどのハイブリッド車:約4200円/月
・2Lクラスのディーゼル車:約4300円/月

●駐車場代
これは「決まったタイミングで発生する維持費」に入れるべきかもしれませんが、地域によってまちまちですし、自己所有の戸建てにお住まいの場合は「駐車場代は0円(ただし住宅ローンはあり)」なんて場合もあるかとは思いますので、とりあえずはこちらに含めました。とはいえ、自宅外に月極駐車場を借りる場合の月額賃料は、おおむね下記ぐらいが目安となります。

・郊外:5000円~1万円/月
・都市部の住宅街:2万~3万円/月
・都市部の中心地:3万~5万円/月

●有料道路料金やその他費用(洗車代やカーナビのデータ更新料など)
これも一般化しにくいジャンルですが、もしも無理やり数字を出すとしたら、下記ぐらいになる場合が多いかと思います。

・有料道路代:6000円/月
・洗車代など:2000円/月

このほかにも「突発的にかかるお金」がないとはいえませんが、以上が、いわゆる維持費の全容です。

売れ筋軽と人気ハイブリッド車の「リアルな維持費」は?

それでは、前述した内容と数字をベースに「リアルな維持費とはいくらぐらいなのか?」というシミュレーションを、超売れ筋の2車種で行ってみることにしましょう。

軽自動車代表は、「一番売れてる軽」であるホンダ N-BOXのノンターボ車で、普通車代表は「燃費良好な人気モデル」であるトヨタ ヤリスのハイブリッド車。

売れに売れている軽スーパートールワゴン、ホンダ N-BOX。WLTCモード燃費はノンターボで21.2km/Lと軽自動車の中では平均的な数値。

こちらはWLTCモード燃費35.4~36.0km/Lという抜群の燃費性能をマークするベストセラーのトヨタ ヤリス ハイブリッド

それぞれのドライバーは「30代会社員。平日は買い物や子どもの送迎などで車を使い、週末は月に2回ほど、家族でちょっと遠出する。月間走行距離は日本での平均値と言われている600km。車検は車を購入したディーラーに依頼」という設定にしてみます。なお燃料費はWLTCモード燃費の80%、レギュラーガソリン1L=155円で試算しています。

あまりにもケース・バイ・ケースになる項目が多いため、「あくまで参考」でしかありませんが、車検を受けなければならない年の年間維持費は、人気軽自動車の場合で約52万円、人気ハイブリッド車の場合で約61万円ということになりました。

燃費の良いハイブリッドカーですが、やはり税金や有料道路代など諸費用の安い軽自動車には維持費の面では敵いません。ただし毎月走る距離がもっと多い人であれば、その差は結構縮まります。月極駐車場代が月額2万円ということで計算しましたが、地域によってはもうちょっと安くなることでしょう。また燃料費や有料道路代なども、所有者によって変動がかなり多いものです。

しかしいずれにせよ、「車を所有すること」に付いてくる維持費ってやつは、なかなか馬鹿にならない金額であることだけは確かです。

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カーリースを利用すれば車検費用は抑えられる!

このような「維持費のリアル」にまつわる数字を目の当たりにすると、「……車はやっぱりカネがかかるから、買うのはあきらめようかな?」なんて思う人も多いかもしれません。

その気持ちはわからなくもないのですが、しかし「あきらめるのはちょっと早いですよ!」との指摘はせざるを得ません。

なぜならば、車を「買う」のではなく「リースする」という方法を選択すれば、上記の維持費はそこそこ削減することも可能だからです。

自動車税や燃料費などは、車を買おうがリースを利用しようが必ず発生するものです。しかしリースの場合は毎年の自動車税と、車検時の重量税・自賠責保険料が月々の支払額に含まれているため、急な出費に慌てることがありません。

そして「車検費用総額」も、例えばオリックスカーリースを利用することでずいぶん削減することができるのです。オリックス・カーリースを利用すると、契約期間内の車検基本工賃が無料になる「車検無料クーポン」と、「オイル交換無料クーポン」というものが付いてきます。

このクーポンは、さすがにタイヤやブレーキパッド、バッテリーなどの消耗品代までが無料になるわけではありませんし、当然ですが「自動車税」と「自動車重量税」も無料にはなりません。しかし「車検無料クーポン」「オイル交換無料クーポン」があれば、車検時にかかる下記の維持費がすべて無料になるのです。

●基本点検整備費用(総合検査料・代行料・印紙代)
●エンジンオイル・オイルエレメント交換
●タイヤローテーション
●バッテリー液・ウォッシャー液補充
●ブレーキオイル交換
●ロングライフクーラント交換

購入した場合と比べて、カーリースは毎月の自動車関連費用がフラットであるなど、さまざまなメリットがありますが、実は「車検費用を中心とする“維持費”を削減できる」というメリットもあるのです。
>車検・オイル交換無料クーポンについてのよくあるご質問

少しでも経済的に車を活用したいと考える方は、これを機会にぜひ、購入ではなく「リース契約を結ぶ」という選択肢も検討してみることをおすすめいたします。

諸費用コミコミのカーリースとは

オリックスのカーリース

執筆者
伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。自動車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。以来、有名メディア多数で新車および中古車の取材記事を執筆している。愛猫家。
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  • <公開日>2022年8月31日
  • <更新日>2022年8月31日
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