「カーリース」と聞くと、一般的には「5年や7年などの長期にわたって契約するものである」とのイメージが強いかもしれません。しかし実際には、数カ月程度の短期で利用することも、各リース会社のプランによっては可能です。
とはいえ短期でカーリースを利用することには、メリットと同時にデメリットや注意点もあります。以下、短期カーリースのメリットとデメリットを具体的に見てまいりましょう。
【目次】
短期カーリースとは?
「年単位の長期契約」というイメージが強いカーリースではありますが、リース会社によっては月単位での契約も可能です。例えば「出張などで1カ月だけ車が必要になる!」といった場合などには、短期のカーリース利用を検討してみる価値はあります。
しかし車両本体価格を契約期間で割って月額料金を算出するカーリースのしくみ上、短期契約では月額料金がどうしても高くなってしまうため、短期のカーリースでは新車ではなく中古車を提供されるのが一般的です。
また、頭金などのまとまった初期費用がかからないことがメリットであるカーリースですが、短期のカーリースでは初期費用がかかってしまうこともあります。リース会社によっては5万円程度の保証金が必要となるケースもあるでしょう。
短期カーリースのメリットは?
とはいえ「比較的短い期間だけ車が必要!」というときには何かと便利なサービスであることは間違いない短期のカーリースのメリットについて以下、具体的に見てまいります。
数カ月間などの超短期だけ車に乗れる
出産や介護などで一時的に里帰りをしている期間や、出張時の社用車として車が必要な場合などに「とりあえず数カ月だけ車に乗れる」というのが短期カーリースの一番のメリットです。レンタカーやカーシェアリングなどのような「予約する手間」が不要で、マイカーと同じように「好きなときに使える」という点も、実際に車を日常生活において使用するうえでは重要なポイントです。
比較的早く納車される場合が多い
新車が提供される長期カーリースでは、新車を購入したときと同様に、納車までには1〜2カ月ほどかかるのが一般的です(最近は半導体不足などの影響により、新車の納期は6カ月以上となる場合も多いようですが)。
しかし短期カーリースでは一般的に中古車が用意されるため、整備が終わってさえいれば、比較的早く納車されるはず。リース会社や車種によっては「1週間以内に納車された!」というケースもあるでしょう。
レンタカーを連続して借りるよりは断然安い
1カ月や数カ月単位でどうしても車が必要になったとき、レンタカーやカーシェアリングを検討する方もいます。しかしこれらのサービスは超短期(数時間~数日間)の利用を基本的には前提としているため、長期にわたって利用となると高額になってしまうことが多く、基本的には、1カ月以上の利用には不向きです。
とはいえ最近は1カ月単位でレンタカーを借りることができる「マンスリーレンタカー」というサービスも増えてきています。若干高額ではありますが、一般的なレンタカーを長期的に借りるよりははるかに安い予算で収まるため、1年間や2年間ではなく「本当に1カ月か2カ月の超短期間だけ!」的に車を使いたい場合には、マンスリーレンタカーの利用も検討してみるといいでしょう。
いわゆる「わナンバー」を掲げないで済む
レンタカーやカーシェアで利用する車のナンバーは、事業者から貸し出された車であることを示す「わ」や「れ」になります。俗に言う「わナンバー」というもので、自分の車として日々乗る際には少々気になる方もいるかもしれません。
しかしカーリースであれば、マイカーと同じ「(俗に言う)わナンバーではないナンバー」を利用できるため、購入した場合と同じような感覚で堂々と(?)車を利用することができます。
車を手放す際に手間がかからない
購入したマイカーを手放すときには売却や廃車など、各種のめんどうな手続きを行う必要があります。しかしカーリースであれば、契約が満了するタイミングで「車をリース会社に返却する」という簡単なアクションだけで手続きは完了します。
短期カーリースのデメリットは?
とはいえカーリースを短期で利用するに際は、次のようなデメリットに注意する必要もあるでしょう。
中途解約が難しい
カーリースは、基本的には「契約期間中の解約」というものができません。やむをえない理由によって中途解約が認められる場合でも、残りのリース料金の一括精算を違約金として求められる場合があります。
車庫証明を取るなどの面倒な手続きが必要
カーリース契約を結ぶ際には、レンタカーを借りる際と違って「車庫証明書の提出」や「審査」などの手続きが必要になります。そのため、レンタカーやカーシェアを借りるとき以上に「時間に余裕を持って契約を進める」ことが重要になります。とはいえ車を購入する場合と比べるのであれば、カーリースの諸手続きは圧倒的に手軽かつスピーディではあります。
走行距離に制限がある
長期であっても短期であっても、カーリースには一般的に「走行距離制限」が設けられています。そのため、仕事の都合などで「けっこうな長距離移動」を目的としている場合は、車両返却時に超過料金などがかかってしまうこともあります。
2年は乗るつもりなら新車に乗れる「長期カーリース」がおすすめ
短期間だけ車が必要な場合でも、短期カーリースならではの中古車ではなく「新車」に乗りたいと思う方もいるでしょう。新車が提供される長期カーリースでは、短めであっても5年以上の契約となるのが一般的ですが、中には2年から利用できるリース会社もあります。おおむね2年間は車を利用する予定の方におすすめの長期カーリースについてご紹介します。
長期カーリースなら「初期費用」がかからない
短期カーリースでは、前述のとおり保証金などの名目で数万円の初期費用が必要となることがあります。つまり「初期費用不要」というのがカーリースのメリットであるはずなのに、短期カーリースでは「そのメリットを活かせない場合がある」ということです。
しかし長期カーリースであれば、頭金や保証金などの初期費用を用意する必要はありません。そして車の購入に伴う各種税金や自賠責保険料、サポート料なども月額料金に含まれているため、「仮に貯金がなかったとしても新車に乗れる!」というのが大きなメリットになります。
「最新モデルの新車」に乗ることができる
短期のカーリースで提供される中古車には、どうしたって“使用感”がありますが、新車であれば(当たり前ですが)いわゆる使用感はありません。また「最新の安全性能や機能装備が充実している」という点も、新車ならではの魅力といえるでしょう。
突発的に発生する整備費用などの心配がない
短期カーリースで提供される中古車の場合、走行距離や使用頻度などによってはこまめなメンテナンスが必要となることもあるでしょう。しかし新車であれば、中古車のように部品の劣化を気にする必要はほとんどありません。
2年間だけ乗ることができる新車リースとは?
短めなものでも5年などの契約期間になることが多い長期カーリースですが、中には2年間だけ乗れる新車リースもあります。そこで、比較的短い期間であっても新車に乗りたい方のため、契約開始から2年が経過すれば自由に乗り換えや返却ができるオリックスカーリースの「新車リースいまのりくん(5年契約)」についてご紹介します。
「新車リースいまのりくん(5年契約)」は、基本的には「5年契約で好きな新車に乗る」というカーリースです。長期のカーリースですから、当然ながら国産全メーカーの中から乗りたい新車を選ぶことができ、すべてのグレード、カラー、オプションから好きな仕様を選ぶことができます。
またこれも当然ながら、支払い方法は「諸費用コミコミのフラットな支払い」となります。具体的には、車両代と環境性能割、新車登録時手数料、自賠責保険5年分、自動車税種別割5年分、重量税5年分が諸費用にコミコミで含まれ、「車検無料クーポン」も付いています。
……という5年契約のプランが「新車リースいまのりくん(5年契約)」なわけですが、契約開始から2年が経過すれば、実はいつでも自由に乗り換えや返却が可能なのです。さらにその場合も、解約金は発生しません(※)。もちろんそのまま乗り続けることも可能ですが、実質的には「2年間の短期カーリース」として利用することもできるのです。
※返却時の損耗状況により請求が発生する場合があります。
※返却時の走行距離が[経過月数×2000km]を超えた場合は8円/kmの追加請求が発生します。
「ワンプライス中古車リース MyCar」にも注目したい
また、さらに予算を抑えたいという場合には、オリックスカーリースの「ワンプライス中古車リース MyCar」の24カ月(24回払い)プランを利用するという手もあるでしょう。
こちらは新車ではなく中古車にはなりますが、頭金は不要。そしてリース料には車両本体価格と登録時手数料のほか、登録時車検整備費用と納車陸送費、重量税(リース期間分)、自賠責保険料(リース期間分)、自動車税種別割(リース期間分)が含まれていますので、突発的な出費の心配をすることなくフラットな支払いにて2年間、車に乗ることができるのです。
2年間という短いスパンで車を使うことを検討中の方は、ぜひオリックスカーリースの「新車リースいまのりくん(5年契約)」または「ワンプライス中古車リース MyCar」にご注目ください。
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執筆者
伊達軍曹 - 外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。自動車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。以来、有名メディア多数で新車および中古車の取材記事を執筆している。愛猫家。
- <記事掲載日>2023年1月31日
- <更新日>2023年1月31日
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